6月の魚病診断情報

更新日:2020年07月06日

7月に入り徐々に海水温が上昇しております。高水温期は魚病の多発時期ですのでご注意ください。

 

6月の魚病診断結果

魚種 魚病名 年齢 魚体重(平均) 被害
マダイ エドワジエラ症、皮膚カリグス症 1 467.5g

10尾/日

 

エドワジエラ症:エドワジエラ・タルダの感染による細菌性疾病。魚齢に関係なく夏季から秋季に多発し、慢性的に長期にわたって死亡が継続する。主に頭部に膿瘍及び腹部膨満を呈し、血糊を含んだ腹水の貯留,肝臓,腎臓および脾臓の膿瘍が形成される。低密度飼育,栄養状態を良好に保つことが発症の低減になる。平成24年にホスホマイシンが本病の治療薬として認可された。

 

皮膚カリグス症:甲殻類カリグス・スクレロチノサスの体表寄生によるもので、体表のスレ,脱鱗,潰瘍等の症状を呈し遊泳が緩慢になる。主に春季から晩秋に発生する。本症単独による死亡率は高くないので対策は行われていない。遮光ネットの使用が本症の予防に有効という情報がある。

 

魚病診断のお問い合わせは下記の南勢種苗センターまでご連絡ください。