9月の魚病診断情報

更新日:2020年10月08日

9月の魚病診断は先月号でもお知らせしました通り、台風10号通過後マダイのレンサ球菌症が蔓延し多くの被害が出ました。魚病診断をした方々にその後の聞き取りを実施したところ、投薬で良くなった或いは数尾のへい死があるが落ち着いてきていると伺いしました。尚、魚病診断依頼はありませんが、依然としてマハタのウイルス性神経壊死症(VNN)の被害が継続しています。本症は高水温で被害が多発しますが、昨年は12月頃発症した例があるので水温が低下しても飼育管理に注意が必要です。
9月中旬から下旬の診断はマダイのエドワジエラ症、シマアジのイリドウイルス感染症、ビブリオ病でした。

 

9月の魚病診断結果

魚種 診断件数 魚病名 年齢 魚体重(平均) 被害
マダイ 9 レンサ球菌症 0,1,2 165~2465g 1~600尾/日
マダイ 4 エドワジエラ症 1,2 390~1400g 3~15尾/日
マダイ 1 レンサ球菌症、エドワジエラ症 1 416g 6尾/日
マダイ 1 不明 1 303g 6尾/日
シマアジ 1 レンサ球菌症 0 117g 200尾/日
シマアジ 2 イリドウイルス感染症 0 94~105g 15~60尾/日
シマアジ 2 イリドウイルス感染症、ビブリオ病 0,1 130~735g 9~20尾/日
シマアジ 1 ビブリオ病 1 605g 2~6尾/日
シマアジ 2 不明 1 570~770g 3~8尾/日

 

魚病診断のお問い合わせは下記の南勢種苗センターまでご連絡ください。