2月の魚病診断情報

更新日:2021年03月03日

2月の魚病診断はマダイのエピテリオシスチス症でした。鰓に多数のシスト(のう胞)を形成し呼吸障害になりへい死します。 鰓を顕微鏡で観察して診断をします。餌食いが悪い、遊泳が緩慢など様子が変わった時はご相談ください。 (11月から1月は魚病診断はありませんでした)

 

2月の魚病診断結果

魚種 診断件数 魚病名 年齢 魚体重(平均) 被害
マダイ 1 エピテリオシスチス症 0 19g 50尾/日

 

エピテリオシスチス症
主に種苗導入期~夏季にかけて稚魚で発生する。鰓に少数のシスト(のう胞)がみられてもほとんど問題はないが,重篤な場合は大量死に結びつく場合もある。クラミジア類の細菌(0.5~0.7μmの球形ないし卵形)が鰓上皮細胞に感染してシスト(10~400μm)が形成される。宿主側の反応として上皮細胞の著しい増生,粘液の過剰分泌,白血球の浸潤などが起こり鰓弁が棍棒化し,呼吸障害に陥る。本菌は水平感染することが確認されている。
 

 

魚病診断のお問い合わせは下記の南勢種苗センターまでご連絡ください。