3月の魚病診断情報
3月の魚病診断はマダイのエピテリオシスチス症、ビバギナ症でした。エピテリオシスチス症は主に種苗導入期~夏季にかけて稚魚で発生します。ビバギナ症は主に稚魚で発生し、以前は冬季の病気とされたが、周年発生するようになっています。どちらの病気も春から導入される種苗に複合して罹るケースが見られ、寄生が増加すると餌食いが悪く、遊泳が緩慢になりへい死が増加するのでご注意ください。尚、処置方法はそれぞれで異なりますのでご相談ください。
3月の魚病診断結果
魚種 | 診断件数 | 魚病名 | 年齢 | 魚体重(平均) | 被害 |
マダイ | 1 | エピテリオシスチス症 | 0 | 23g | 30尾/日 |
マダイ | 1 | エピテリオシスチス症、ビバギナ症 | 0 | 25g | 10~15尾/日 |
ビバギナ症
単生類のビバギナ・タイが鰓弁に多数寄生し、血液を吸って鰓が貧血する。貧血が極度に進むとへい死する。薬浴が有効。
エピテリオシスチス症
マダイ種苗導入期~夏季にかけて稚魚で発生する。鰓に少数のシスト(のう胞)がみられてもほとんど問題はないが,重篤な場合は大量死に結びつく場合もある。クラミジア類の細菌(0.5~0.7μmの球形ないし卵形)が鰓上皮細胞に感染してシスト(10~400μm)が形成される。宿主側の反応として上皮細胞の著しい増生,粘液の過剰分泌,白血球の浸潤などが起こり鰓弁が棍棒化し,呼吸障害に陥る。本菌は水平感染することが確認されている。
魚病診断のお問い合わせは下記の南勢種苗センターまでご連絡ください。
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南伊勢町南勢種苗センター
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三重県度会郡南伊勢町宿浦672-5
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更新日:2021年04月10日