6月の魚病診断情報

更新日:2021年07月08日

6月の魚病診断はマダイのエピテリオシスチス症、シマアジのレンサ球菌症(α1型)でした。レンサ球菌症は高水温期に主にブリ、マアジ、シマアジ、マダイ、カワハギ、ヒラメ等多くの魚種に感染します。近年、本症による被害は増加傾向にあり、マダイでは昨年8.9月に大きな被害が出ています。飼育密度を適正にする、寄生虫の駆虫、ワクチン接種により予防策がとれます。レンサ球菌症と診断された時は、投薬効果のある抗菌剤を適正に使用してください。

 

6月の魚病診断結果

魚種 診断件数 魚病名 年齢 魚体重(平均) 被害
シマアジ 1 レンサ球菌症(α1型) 1 730g 35尾/日
マダイ 1  エピテリオシスチス症 1 381g 4尾/日
マダイ 1  エピテリオシスチス症 0 70g 3尾/日

 

レンサ球菌症
シマアジのレンサ球菌症は従来からのラクトコッカス・ガルビエ1型(α1型)、数年前から増加しているラクトコッカス・ガルビエ2型(α2型)の感染により発症します。鰓蓋から口にかけて軽度な発赤が見られますが目立った症状は少なく、脳・肝臓・腎臓から菌分離をして診断します。α2型は抗菌剤による治療効果が低い例があり、予防としてワクチンも販売されております。

 

魚病診断のお問い合わせは下記の南勢種苗センターまでご連絡ください。