4月の魚病診断情報

更新日:2022年05月27日

4月の魚病診断はマダイのビバギナ症、エピテリオシスチス症、トリコジナ症、リンパ性白血病でした。
リンパ性白血病についてですが近年の診断数はあまり多くないが、主に0歳魚の秋季から冬季にかけて発病します。大量にへい死することはないが、慢性的にへい死が継続します。
主な症状はリンパ球が異常に増生するため、造血組織である腎臓と脾臓が顕著に腫大します。また、肝臓は緑肝を呈することもあります。造血機能の低下により鰓や内臓が貧血します。
外観に症状はほとんど見られず、鰓の貧血からビバギナ症と間違える可能性がありますので様子がおかしい時は最寄りの機関で診断をして下さい。
有効な対策はないが、総合ビタミン剤の投与である程度の有効性が見込まれた事例があります。
尚、今回の診断のようにまれに春季に発病することもあります。

 

4月の魚病診断結果

魚種 診断件数 魚病名 年齢 魚体重(平均) 被害
マダイ 1 ビバギナ症、トリコジナ症 0 20g
マダイ 1 トリコジナ症、鰓腐れ 1 660g 2尾/日
マダイ 1 エピテリオシスチス症 トリコジナ症 1 355g 2尾/日
マダイ 1 ビバギナ症 1 270g 15尾/日
マダイ 1 リンパ性白血病 1 255g 12尾/日

 

魚病診断のお問い合わせは下記の南勢種苗センターまでご連絡ください。