5月の魚病診断情報

更新日:2022年06月20日

5月の魚病診断はシマアジのレンサ球菌症(α1型)でした。本症は5月~11月頃まで長い期間発症し、慢性的に罹ることもあります。従来からのラクトコッカス・ガルビエ1型(α1型)、数年前から増加しているラクトコッカス・ガルビエ2型(α2型)の感染により発症します。
鰓蓋から口にかけて軽度な発赤が見られますが目立った症状は少なく、脳・肝臓・腎臓から菌分離をして診断します。
飼育密度を適正にする、寄生虫の駆虫は感染予防、被害を軽減させる上で重要です。
また、α2型は抗菌剤による治療効果が低い例があり、予防としてワクチンも販売されております。
レンサ球菌症と診断された時は、投薬効果のある抗菌剤を適正に使用してください。
 

5月の魚病診断結果

魚種 診断件数 魚病名 年齢 魚体重(平均) 被害
シマアジ 1 レンサ球菌症(α1型) 0 9g 5尾/日

 

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