11月の魚病診断情報

更新日:2022年11月24日

10月の魚病診断はシマアジのレンサ球菌症(α3型)、ビブリオ病、ミコバクテリア症でした。
シマアジの新たなレンサ球菌症(α3型)の被害は現在も続いています。8月より約4ヶ月に及び発症が継続しており、例年通り給餌することができず魚が痩せている方もみえました。病原性が強いのもありますが、長期的に本症に罹り魚の抵抗力が低下し再発しやすくなっている可能性があります。しかし、給餌量を増やすことによりストレスを感じ再発することもあるので状況を見て判断していくことが重要です。11月下旬になり海水温は20度を下回りつつありますが、まだ油断できない状況です。

*12月はマダイのビバギナ症、シマアジのレンサ球菌症、ミコバクテリア症にご注意ください。

ビバギナ症
単生類のビバギナ・タイが鰓弁に多数寄生し、血液を吸って鰓が貧血する。貧血が極度に進むとへい死する。薬浴が有効。

 

10月の魚病診断結果

魚種 診断件数 魚病名 年齢 魚体重(平均) 被害
マダイ 1 異常なし 2 745g なし
シマアジ 1

レンサ球菌症(α3型)、  ミコバクテリア症

1 141g 23尾/日
シマアジ 1 ビブリオ病 2 695g 2尾/日
シマアジ 1 レンサ球菌症(α3型) 2 968g 50尾/日
シマアジ 1 レンサ球菌症(α3型) 2 776g 80尾/日
シマアジ 1 レンサ球菌症(α3型) 2 777g 6尾/日

 

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