8月の魚病診断情報5-2

更新日:2023年08月28日

7月の魚病診断情報をお知らせします。マダイはビバギナ症、シマアジはレンサ球菌症(α1型)と(α3型)、ミコバクテリア症を診断しました。
8月より水温が高い状態が続いています。令和2年は9月初旬よりマダイのレンサ球菌症(β型)の感染による被害が多発しました。当時の状況ですが、8月26日に魚病調査で計測した水温は、低層域が28~29度台の高水温でした。9月初めに台風の通過後から稚魚~出荷サイズのマダイのへい死が1日100尾を超える被害が出ました。新型コロナウイルスの影響もあり出荷が遅れ、小割の密度が高くなったことも関連があるようです。高水温、高密度、台風によるストレスが発症のきっかけになったと考えられます。餌止めと投薬の併用でへい死は落ち着きましたが、早期に発見し対策をとることで被害を軽減できる場合もありますのでマダイのレンサ球菌症を覚えていただければと思います。

 

*今後注意していただきたい魚病について

マダイ・・・マダイイリドウイルス病、エドワジエラ症、レンサ球菌症
シマアジ・・レンサ球菌症、ミコバクテリア症
マハタ・・・ウイルス性神経壊死症(VNN)

 

7月の魚病診断結果

魚種 診断件数 魚病名 年齢 魚体重(平均) 被害
マダイ 1 ビバギナ症 1 358g 10尾/日
シマアジ 2 レンサ球菌症(α3型)、ミコバクテリア症 0 22~106g 16~60尾/日
シマアジ 1 レンサ球菌症(α1型)、(α3型) 1 815~860g 13~55尾/日

 

 魚病診断のお問い合わせは下記の南勢種苗センターまでご連絡ください。