魚病診断情報令和7年9.10.11月‐2号

更新日:2025年12月12日

9月から11月30日までの魚病診断情報をお知らせします。マダイではエドワジエラ症、心臓ヘネガヤ症。シマアジではレンサ球菌症(α3型)を診断しました。8月の水温低下が良い影響をもたらしたのか南伊勢海域では診断件数は例年より減少しました。9月の魚病調査では各地区でお話を伺った際、マダイのエドワジエラ症の被害は例年と同じ程度か比較的少ない様子でした。しかし、10月頃より本症による被害が増加した地域がありました。また、南伊勢海域で診断していませんが、県内においてブリのレンサ球菌症(α2型)が診断されています。エリスロマイシンに耐性がある菌が確認されていると報告があり、ブリ以外にもシマアジ、カンパチを養殖されている皆様は来年の高水温期は注意が必要です。

9.10.11月の魚病診断結果

魚種 診断件数 魚病名 年齢 魚体重(平均) 被害
マダイ 1 エドワジエラ症 1 1025g 20尾/日
マダイ 1 心臓ヘネガヤ症 1 50g 3尾/日
シマアジ 2 レンサ球菌症(α3型) 1 680~722g 13~20尾/日

*今後注意していただきたい魚病について
マダイ・・・ビブリオ病、ビバギナ症、ベネデニア症

 

続いてうみログの水温情報をお知らせします。神前浦、礫浦の11月16日から1ヵ月間の水温を表記しました。水色で塗りつぶしのグラフは昨年の水温になります。比較をすると現在、神前浦では平均1度前後低く推移しており、礫浦では11月18日まで平均2度前後低く、以降徐々に外気温の低下とともに水温も低下し、現在は去年と同じ程度に推移しています。

02:神前(魚類養殖)


30日間

うみログ水温

05:礫浦


30日間

うみログ水温1

 

魚病診断のお問い合わせは下記の南勢水産センターまでご連絡ください。