魚病診断情報令和8年7月-1号

更新日:2026年08月06日

7月の魚病診断情報をお知らせします。マダイはエピテリオシスチス症、クビナガ鈎頭虫症。シマアジはレンサ球菌症α1型、3型を診断しました。
マダイのクビナガ鉤頭虫症は腸管を貫通して腹腔内に吻頸部を突出し、胴部を腸管内に残して体表から栄養分を吸収します。少数の寄生はごく普通にみられ、大きな問題はないが、重篤寄生の場合は成長不良、やせ症状を呈します。腹部が膨満しエドワジエラ症と間違えやすいので注意が必要です。効果的な治療対策法はありません。
シマアジのレンサ球菌症はα1型、3型を診断しましたが、昨年県内においてシマアジよりα2型が確認されています。エリスロマイシンが効かないという報告がありますので南伊勢海域でもご注意ください。、レンサ球菌症が疑われる際は最寄りの検査機関で薬剤感受性試験を受けてから投薬してください。
8月に入り「うみログの水温」より深層の水温が26度を上回ってきました。マダイは25度を超えると主に0歳魚でイリドウイルス感染症の発病の目安になります。生簀ではキリキリ泳ぐ特徴があります。対策はワクチンによる予防。低密度飼育。7~10日間の餌止め。投薬は被害を増大させる可能性があるので注意が必要です。

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神前浦、礫浦 うみログ水温 7月31日0時~8月5日6時まで

 

7月の魚病診断結果

魚種 診断件数 魚病名 年齢 魚体重(平均) 被害
マダイ 1 エピテリオシスチス症 0 77g 0~1尾/日
マダイ 1 クビナガ鉤頭虫症 0 36g 0~1尾/日
マダイ 1 異常なし 1 475g 13~20尾/日
シマアジ 1 レンサ球菌症(α3型) 1 557g 5尾/1日
シマアジ 2 レンサ球菌症(α1型) 1、2 380~1077g

15~55尾/日

*今後注意していただきたい魚病について
マダイ・・・エドワジエラ症、マダイイリドウイルス感染症、レンサ球菌症
シマアジ・・・レンサ球菌症、マダイイリドウイルス感染症

先月、五ケ所湾においてカレニア・ミキモトイの赤潮が発生しました。養殖魚に影響を与えるプランクトンが発生したときは、最寄りの機関の赤潮情報を参考に対処してください。