臨時・五ヶ所湾海況調査情報令和5年9月17日号

更新日:2023年09月17日

調査日時

令和5年9月17日 9時25分~午前10時57分

観測場所

礫浦定点・迫間浦定点・船越定点・中津浜(裏)定点・五ヶ所浦定点

佐田定点・下津浦定点・木谷定点 他 11測点

本日の観測結果

本日も先日よりの五ヶ所湾におけるの赤潮の状況把握のため臨時観測を行いました。

 

0~10mの水温及び溶存酸素量は、水温26.8~31.4度、溶存酸素量0.9~11.0mg/lです。

本日の観測で、五ヶ所湾全体的に着色の改善は少しながら見られますが、しかし礫浦、

迫間浦海域、神原海域などで濃厚部が見られます。

プランクトンの種類については、礫浦、迫間浦、中津浜海域で最高細胞数1,240個体/mlの

ヘテロカプサ・サーキュラリスカーマが確認されました。

また、今日はカレニア・ミキモトイは確認されておらず終息傾向にあると思われます。

今回、確認された赤潮プランクトンにおいては、魚介類のへい死を引き起こす危険性があります。

特にヘテロカプサ・サーキュラリスカーマは、アコヤ貝などの二枚貝のへい死を引き起こす

有害種ですので、今後の動向や、貝の状態には十分注意してください。

 

五ヶ所浦・神原海域において、最高細胞数3,430個体/mlのタカヤマ・sp(属)が確認

されています。この種類においては、あまり漁業被害の報告はありません。

 

また、水深5mより深い所において最低酸素量が0.9mg/lと低酸素状態となってきており、

魚類養殖においては餌止めや、貝類では必要に応じて貝の垂下の調整(浅吊り)等の対策を

検討してください。

高水温や低酸素については「うみログ」などを活用して十分注意してください。

 

各観測地点詳細データは下記のPDFファイルまたは、Excelファイルをご覧ください。

海況調査情報データのダウンロード