「人生会議(ACP)」してみませんか?
「人生会議(ACP)」とは
自分の人生を振り返り、もしも自分が病気になったり、介護が必要になったりしたときに「自分はどう生きたいか」をあらかじめ考え、家族や大切な人、医療・介護チームと繰り返し話し合い、自分の思いを共有することを、人生会議(ACP:アドバンス・ケア・プランニング)といいます。
「人生会議(ACP)」はどうして必要なの?
いつまでも元気に過ごせるように、健康を保つことは大切です。しかし、老いや病気などは誰にでも訪れます。
人は、突然大きな病気やけがをして自分の命に危険が迫ったとき、約7割の人が、医療やケアなどを自分で決めたり、望みを人に伝えたりすることができなくなるといわれています。
もしも、そのような状況になったとき、自分は何を大切にしてきたか、どんなことを望んでいるか、周囲の人が知っていれば医療やケアを選択するときのとても大切な手がかりになります。
自分の思いを伝えることができなくなる「もしも」のときのために、今考えておくことが自分らしく過ごす第一歩となり、自分の思いが家族の支えや道しるべとなります。自分が元気なうちに、少しずつ共有しておくことが大切です。
「人生会議(ACP)」はいつから始めるの?
人生会議はいつからはじめなければならないといった決まりはありません。ただ、もしものことがあってから考えて話し合おうとしても、時間がない、急に答えを出すことが難しいといった場合もあります。今はまだ元気な50代、60代の方も個人差はあるものの、これから年齢を重ねるにつれ、少しずつ心身の衰えが進んでいきます。
はじめるきっかけは人それぞれですが、できるだけご自身や大切な人が元気なうちに少しずつ考えておくことが大切です。
「人生会議(ACP)」の進め方
では、実際にどのように進めていけばいいのでしょうか。
ステップ1:自分の思いを整理しましょう
自分の思い(大切にしていること・好きなこと・嫌いなこと・趣味についてなど)、身体面(自分の健康状態や病気・治療、どのような介護を受けたいか、療養したい場所について)、社会面(財産、ご自宅について)などを振り返り、整理することで伝えておきたいことがわかります。
ステップ2:思いを形にしましょう
整理した自分の思いや伝えておきたいことを書き出し、誰が見ても共有しやすい形に残します。形に残すことで、家族や医療・介護従事者と共有しやすくなり、また自分の思いや身体面が変化した際に、更新しやすくなります。
ステップ3:思いを共有し話し合いましょう
家族や大切な人、医療・介護従事者と形にした思いを共有します。共有することは、自分らしく過ごすこと、自分らしく最期を迎えることにつながり、家族や大切な人の道しるべとなります。
まとまらなかったり、意見が合わなかったりしても大丈夫です。まずは、話し合うこと、伝えることが大切です。
ステップ4:繰り返しましょう
人の気持ちや考えが、時間の経過や心身の状態によって変化するのは、自然なことです。いま、自分がどう思うか、どんな考えを持っているか、定期的に見直し、ステップ1から3を何度も繰り返しましょう。
『思いライフケアノート』『思いライフデザインノート』の配布について
町では、思いを形にする手段の一つとして、伊勢地区在宅医療・介護連携支援センターつながり・伊勢市・玉城町・度会町と共同で『思いライフケアノート』 『思いライフデザインノート』を作成しました。
難しく考える必要はありません。
まずは、記入できるところから、気軽に書き始めましょう。
ノートは大切に保管し、保管場所を家族や大切な人と共有しておいてください。
遺言書のような法的効力はありませんが、様々な個人情報を含む場合がありますので、保管場所には気を付けてください。
ノートの詳細は下記QRコードより説明動画をご覧ください。
ノートの配布について
『思いライフケアノート』『思いライフデザインノート』は地域包括支援センターで配布しています。またダウンロードも可能です。
【配布場所】南伊勢町地域包括支援センター
南勢窓口(南勢庁舎内)電話:0599-66-1162
南島窓口(南島庁舎内)電話:0596-77-0005

充実した老後を過ごし、最期まで自分の人生を全うするため、是非ご活用ください。
- この記事に関するお問い合わせ先
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南伊勢町地域包括支援センター(南勢庁舎)
〒516-0194
三重県度会郡南伊勢町五ヶ所浦3057
電話:0599-66-1162 ファックス:0599-66-1113
更新日:2025年06月30日