移住のカタチ(令和2年2月号)

更新日:2020年12月22日

kinositamago

移住のカタチ 「いらっしゃい!南伊勢」

このコーナーは移住定住コーディネーターが南伊勢町へ移住された方(I・Uターン)や移住者を受け入れる側を取材して紹介していくコーナーです。

今回は移住者を受け入れる方を紹介する「いらっしゃい南伊勢」です。

 

今月は大江の木下和行(きのしたかずゆき)さんを紹介します。木下さんは大江青ねぎ振興の代表として、奥様と移住されてきた東現(とうげん)さんと共に、大江区の約1haの耕作放棄地を利用して青ネギを栽培されています。

西川:こんにちは。今、青ネギのシーズンですね。これから出荷されるのですか?

木下さん:はい、12月下旬から5月にかけて収穫シーズンです。南伊勢の温暖な気候を活かして厳寒期でも出荷ができるネギとして、関西圏で「伊勢っ子ねぎ」、中京圏では「ねぎらいねぎ」として出荷しています。

西川:国道260号線を車で走っていると道方から大江のあたりで、青々としたネギの色が目立ちますね。大江区の耕作放棄地を使って栽培されているんですね。

木下さん:そうです。他の地区でも同じだと思いますが、大江も耕作放棄地が増えてきました。3年前に大江区の活性化の為に、使われなくなった田んぼを利用して青ネギ栽培を始めました。特に冬場はまわりに色がないから、ネギの色が目立つでしょう。このネギの深い緑は希望の色だと感じています。

西川:素敵な表現!どんどんこの緑が増えていくと良いですね。先日、木下さんには南伊勢で青ネギを栽培したいという移住希望者の方の見学にご対応いただきました。希望の方がいらっしゃった事はどう思われますか?

木下さん:うちも2年ほど前から、京都から移住してきた東現くんが手伝ってくれています。もちろん簡単なことではありませんが、色んな人がネギを作っていただくことには歓迎です。ネギの仕事は刈り取りの後も洗浄、選別と細やかな作業で手が掛かりますので、そこで雇用を生み出すことや、みんなが取り組んでいけるようなシステムにしていければと考えています。

西川:耕作放棄地が解消され、町で働ける場所ができることは移住者だけでなく今住んでいる人にとっても素晴らしいことですよね。

また、移住を希望される方にとって実際に畑を見せてもらえたことや、具体的なお話しを聞かせていただけたことは大変参考になったと思います。その節は親切にご対応いただきどうもありがとうございました。

これから寒さが厳しくなりますから、お身体に気を付けて頑張ってください。

「ふるさとを大切にしたいから」と大江地区の活性化を目指してネギの栽培をされる木下さんの熱い想いを聞かせていただいた帰り道、ネギの色がさらに綺麗に輝いて見えたのでした。