魚病診断情報令和7年6,7月‐1号

更新日:2025年08月19日

6月から7月31日までの魚病診断情報をお知らせします。マダイでは鰓に寄生するビバギナと複合的に住血吸虫、エピテリオシスチスの寄生が見られました。
7月後半から細菌症の診断がみられ、マダイのエドワジエラ症、シマアジはレンサ球菌症(α3型)、ミコバクテリア症を診断しました。
7月の中旬から下旬にかけて水温が上昇しております。町内に設置しているうみログで各地区の水温を確認すると、表層は30度を超える日もあり、中層、深層は前年より2~3度高く推移しています。しかし、8月に入り8~13日にかけて深層より20度を切る冷たい潮が流入しました。下の図は8月の奈屋浦の水温です。7mの深層が低下するのに伴い中層、表層の水温が低下しています。表層1m24度、中層3m21度、深層7m19度と急激に水温が低下しました。7月下旬の水温と比較すると各層で5度以上水温が低下しています。この水温低下の原因は、三重県水産研究所が発行している海況速報によると、沿岸湧昇の影響とみられると掲載されています。南西の風が熊野灘沿岸に平行に吹いたことにより、コリオリの力という原理が働き表層の海水が岸から沖へ流れ、移動した海水を補うように深層から海水が沸き上がる現象です。
今後も注視していきたいと思います。

うみログ水温

*奈屋浦8月のうみログ水温分布

 

*今後注意していただきたい魚病について
マダイ・・・エドワジエラ症、マダイイリドウイルス感染症、レンサ球菌症
シマアジ・・・レンサ球菌症、マダイイリドウイルス感染症

町内において赤潮の被害が報告されております。養殖魚に影響を与えるプランクトンが発生したときは、最寄りの機関の赤潮情報を参考に対処してください。

 

6.7月の魚病診断結果

魚種 診断件数 魚病名 年齢 魚体重(平均) 被害
マダイ 1 エドワジエラ症 1 795g 5尾/日
マダイ 2 ビバギナ症 1 348g 5~30尾/日
マダイ 2 ビバギナ症、住血吸虫症 1 281g 70~280尾/日
マダイ 1 ビバギナ症、エピテリオシスチス症 0 105g 0尾
マダイ 1 白点病 2 1020g 30尾/日
マダイ 1 心臓ヘネガヤ症 1 382g 2尾/日
マダイ 4 異常なし 0、1 375~675g 0~1尾
シマアジ 1 レンサ球菌症(α3型) 1 560g 1尾/日
シマアジ 1 ミコバクテリア症 0 60g 15尾/日

 

魚病診断のお問い合わせは下記の南勢種苗センターまでご連絡ください。