野口雨情と詩碑

「七つの子」や「赤いくつ」で知られ日本三大童謡詩人の一人として有名な野口雨情は、昭和11年7月に南伊勢町を訪れました。そして五ヶ所湾を中心に各地を回り、名所旧跡や人々の暮らしを題材とした17節から成る「五ヶ所湾小唄」を作詞しました。
現在、南伊勢町には「五ヶ所湾小唄」の一節を彫り込んだ15基の雨情の詩碑が建立されており、その数は日本一となっています。
詩碑がある五ヶ所湾小唄の節一覧
- (1)伊勢の五ヶ所は真珠の港 波のしずくも珠となる (五ヶ所浦)
- (2)空の雲さへ龍仙岳に 夜は来て寝て朝帰る (船越)
- (3)神路山越えまた来ておくれ 乙女椿の咲く頃に (切原)
- (4)ここは五ヶ所愛洲の城址 聞くもなつかし物語 (五ヶ所浦)
- (5)月の出頃か御所島あたり 啼いて渡るは磯千鳥 (中津浜浦)
- (6)山にひびいて白滝さへも 水は砕けて花と咲く (切原)
- (7)三崎止尼崎かけて 岩に散るのは浪の花 (田曽浦)
- (8)礫台場の名残りの松は 思や幾年経たのやら (礫浦)
- (9)波にぬれぬれきみ網曳いて 女ながらも夜を明す (相賀浦)
- (10)綺縹のよいのぢや礫の育ち 情深いは伊勢気質 (礫浦)
- (11)穂原瀬戸渓つつじが咲いて 鮎は若鮎瀬をのぼる (伊勢路)
- (12)葛島なら回れば一里 海女の貝採り船で見る (宿浦)
- (13)空の月さへ内瀬の湾の 浜の小舟の中に照る (内瀬)
- (14)梨の花見りや神原恋し こひし神原梨どころ (神津佐)
- (15)五ヶ所蜜柑の色づく頃にや 雨も黄金の色に降る(五ヶ所浦)
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