南伊勢町の行政経営の仕組み

更新日:2020年10月19日

総合計画に基づいた行政経営の推進

 総合計画「新絆プラン」では、下記にある基本理念やめざす姿、まちづくりを進めていくうえで町民と共有する基本姿勢と役場職員が大切にする基本姿勢を基本構想に記し、さらに、戦略計画では、政策、施策を体系づけ、それぞれの施策ごとにめざす方向と達成目標(施策の目標、目標値)を記しています。

 役場はこの総合計画を取り組むべきことの指針として行政経営を進めています。

総合計画の図

総合計画の体系

基本構想

  • 基本理念

「町民起点のまちづくり」

  • 30年後のめざす姿

「生命力みなぎる常若のまち」

  • 10年後のあるべき姿

「若者の希望をみんなで実感できるまち」

  • まちづくりの基本姿勢

「総働のまちづくり」

  • 役場の基本姿勢

「ともに創り、ともに変える役場」

基本計画

具体の政策・施策、達成目標

単年度計画

予算

 

自治体経営を「行政経営システム」によって推進していく

 自治体経営は、地域経営を支えるPDSマネジメントサイクルと行政経営を支えるPDCAマネジメントサイクルで成り立っています。

 南伊勢町においては、「地域経営」では、総合計画基本構想に示されたまちづくりの基本理念とめざす姿の実現をめざし、中長期の視点から総合計画を推進します。特に、年度ごとのS(事業評価結果から施策の進捗を評価)をもとに、施策・事業の重点化を図る戦略を見直すPDSサイクルを回します。

 一方、「行政組織経営」では、短期の視点から総合計画を推進するため、「町長経営方針」をもとに、「課長経営方針」を展開して、人材の育成や組織の活性化を通じて、その遂行プロセスにおける業務の改善とサービスの向上を図ることでPDCAのサイクルを回します。この年度ごとの結果が、事業の見直しをもとに地域経営のSにつながっています。

 この一連の仕組み、プロセスを「南伊勢町行政経営システム」として位置づけ推進しています。

行政経営システムの全体像の図

「南伊勢町行政経営システム」の構成

 「行政経営システム」は、主に組織運営を方向づけるための(1)「組織経営方針・目標管理」と、その中で事業の進捗を管理するための(2)「事務事業管理・評価」、事業の推進プロセスの質を向上するための(3)「業務改善・町民サービス向上取組」、さらに事業のより一層の価値向上と新しい政策を開発するための(4)「地域協働取組、政策開発」の大きな構成要素を持っています。これらを相互に連携することによって経営システムが機能できるようになります。

南伊勢町では、これらに関して「町長経営方針」「課長経営方針」、「事業管理シート」、「町民サービス基本方針」などの帳票を用いて運営管理しています。

行政経営システムが機能するために必要な、「事業」「業務」「サービス」の連動

 行政経営システムでは、「町長経営方針」を具体的に展開していくために、「課長経営方針」で方向性を共有し、「事業管理シート」と「町民サービス向上取組」によって、業務改善・町民サービス向上取組を推進していきます。

これらが連動することで役場の組織力が高まり、改善をし続ける組織へと変わることが可能となります。施策の効果がより高みをみせるものとなります。

南伊勢町行政経営の推進

(1)各政策、事業は、経営方針をもとに、事業管理シートを活用したPDCAの行政組織マネジメントサイクルによって推進していきます。

  • P(計画) 絆プランの単年度計画である予算の実行のための課長経営方針
    事業管理シートを活用した事業目標、サービス向上目標を含む
  • D(実行) 事業管理シートを活用した課長経営方針の実行
    パートナーとの協働、役割分担を認識して取り組む
  • C(評価) 事業管理シートによる事業・業務の結果評価
    業務の評価にはサービス向上取組の評価を含む
  • A(改善)評価結果と事業目標、サービス向上目標とのギャップから、めざす成果に向けた課題の設定と改善・改革
    改善・改革には人材育成を含む                        

(2)事業の成果、業務の改善、サービスの向上を連動して、役場の組織力を高めていきます。

 

(3)単年度のPDCAサイクルの結果を4年間の新絆プランの評価・検証につなげ、「南伊勢町行政経営システム」としてしっかり運営していきます。